今、相続税を支払う人が急増中です。大相続時代が到来する中、2024年は法改正が相次ぎ、相続税対策の常識が激変しました。従来通りの対策を続けていては損をします。相続、生前贈与、実家に絡む法改正の六大ポイントを押さえておきましょう。
1. 生前贈与への相続税
2024年1月から、相続財産に加算される暦年贈与の対象期間が3年前から7年前に延長されます。ただし、孫
への贈与は対象外です。
2. 相続時精算課税制度の基礎控除新設
2024年1月から、相続時精算課税制度において、贈与時に110万円の基礎控除が新設されました。これによ
り、相続税対策での使い勝手が向上します。
3. 教育資金の一括贈与
1,500万円の非課税枠が2026年3月まで延長されます。
4. 相続登記
2024年4月から、3年以内の相続登記が義務化されました。また、怠った場合の罰金10万円も新設されまし
た。
5. タワーマンション節税
2024年1月から、相続税の評価方法を見直し、新築・高層階のタワーマンションは増税になります。
6. 空き家法の改正
2023年12月から、「管理不全空き家」を新設し、固定資産税6倍などの罰則が導入されました。
相続に関する税法が大きく変わる中、早めの準備が必要です。