◆◆1ドル=150円の「円弱時代」が続くのか?◆◆
今月は日本経済の動向について、日経新聞が11月14日に報じた内容をお知らせいたします。
円相場は度々1ドル150円を超え、さらに150円以上になる兆候が見られます。歴史的な円安局面は、米国との金利差(4%)の拡大が主因とされていますが、海外で得た資金がアメリカでの投資に回らず、日本に戻らないという問題も見逃せませんでした。従来は、これらの資金は配当や利子などの形で日本に戻っていました。これは、単なる一時的な円安ではなく、むしろ恒常的に資金が海外に流失する「円弱」の時代が近づいていることを示唆しています。
日本はほとんどの物資を輸入に頼っているため、物価の上昇が一部の輸出業者を除いて続くと見られます。「稼ぎは海外に」のトレンドが確立されつつあり、その背景には為替相場を動かす基本要因が2つあります。1つは円とドルの金利差であり、もう1つは貿易や海外投資に伴う資金の移動です。かつては貿易大国だった日本は、多額の貿易黒字や投資利益をドルから円に戻していました。これが円安を相殺する役割を果たしていました。
■円弱時代-3つのポイント■
1.そもそも円安は問題なの?
円安は日本が輸出する製品の価格競争力を高めるために有益とされることが主流でした。実際、23年春以降、
日経平均株価はバブル後の高値を超え、円安と株高が連動している面もあります。しかし、最近の円安局面で
は、輸入物価が大幅に上昇しているのにもかかわらず、輸出が増えておらず、円安を批判する声も多くなって
います。
2.今後の相場はどう動く?
短期的には円相場は金利差の影響を受けやすいです。米国は24年にかけて利下げに転じると予想されており、
現在の円安局面は一時的に収束すると見ています。
3.政府や日銀はどうする?
21日現在、円は147円台で円高に動いています。政府や日銀は、円売りが加速している場合には円買いの為替
介入を検討する可能性があり、市場はこれに警戒しています。
4.日本経済はどうなる?
輸出企業は円安から円高に転じており、特に自動車株は極端に価格が下落しています。一方で、輸入業は円高
により物価が下がる局面に入る可能性があります。これらの課題は株式投資などに携わる人々だけでなく、企
業経営者や一般の個人にも大きな影響を及ぼす可能性があるため、十分な注意が必要です。新聞やテレビなど
で情報を確認してください。 (税理士 阿部 盛一郎)
□□ 2024年からの新しいNISA □□
NISA(少額投資非課税制度)は、2024年1月から大幅に拡充されることになり、個人の長期的な資産形成の促進に繋がることが期待されます。新しいNISAの概要について確認してみました。
現行の「つみたてNISA」と「一般NISA」をそれぞれ引き継ぐ形で新たに設けられるのが、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」です。つみたてNISAと一般NISAは別の制度で、同じ年に併用することができませんが、新NISAでは1つの制度の中で枠が2つに分かれる形になり、併用も可能になります。1つの制度なので、つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で利用するということはできません。
つみたて投資枠は積立のみ、成長投資枠は一括購入・積立のどちらも可能という違いがあり、投資できる商品も異なります。つみたて投資枠で購入できる商品は、現行のつみたてNISAと同様に一定の要件を満たした投資信託とETFのみ。ラインナップの大部分はインデックス型の投資信託です。また、購入時手数料は無料で、保有中に発生する運用管理費用(信託報酬)も一定水準以下に限定されているなど、低コストで投資できます。そのため投資初心者はまず、こちらの枠から使うのが基本となります。
一方、投資信託やETF以外に、株式、REITなど幅広い商品を購入できるのが成長投資枠です。つみたて投資枠に比べて、よりハイリスク・ハイリターンな投資ができるのが特徴です。投資の知識がそれなりにあって株式投資をしたいという人や、つみたて投資枠を使っても余剰資金がある人は、この枠も活用すると宜しいかと思われます。 (別府事務所 N・K)
新しいNISA (2024年1月) ~ A・B併用可
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〇〇あいさつ〇〇
お店に訪れた時のことです。
来店時、接客時、退店時にハッキリとした口調で適度な大きさであいさつをされていました。
形式的なあいさつでしたが、そのような対応をしていただけると、心地よい時間を過ごすことができました。
マスクによる接する機会が多く、聞き取りにくいことがあります。その場の雰囲気、ニュアンス等で何となく理解することができますが、お互いが心地よい時間を過ごせるように、相手の立場に立って、対応していきたいと思いました。 (大分事務所 M・H)
投稿者:広報委員
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