◆◆円安が止まらない要因は?◆◆
2022年9月の元気風通信で円安のメリット、デメリットについて記載しましたが、その後も円安の流れが止まらず、日銀の2回にわたる市場介入にかかわらず一時は1ドル=150円を超えました。
1.円安が止まらない最大要因は日米の金利差
アメリカが記録的なインフレを押さえ込むために急速な「利上げ」を続けているのに対して、日本 は長期金利
「0%」を維持しています。その為に「円安」がさらに進み、32年ぶりの1ドル=150円台水準まで値下がりし
147円台に推移しています。その結果物価は記録的に高騰し家計に大きな影響を与えています。
市場では更なる円安が続き、1ドル=160円まで下がると予測している市場関係者もいます。
2.物価上昇で家計にダメ-ジ
円安になれば海外からの輸入するモノの値段が上がります。日本ではエネルギ-や食品の多くを輸入に頼って
いるため、円安で日本経済は、家計に大きな影響を受けています。
3.円高への反転時期はあるのか?
2022年11月13日の日経新聞に外国為替市場で円を買い戻す動きが勢い付いています。円相場は10~11日の2日
間で7円上昇し、上昇幅・上昇率とも「24年」ぶりの大きさとなりました。利上げを見込んでドルを対円で買
い超していた投資家が一気にドル売りに転じた為です。3月以降続いてきた急速な円安、ドル高の流れに急ブレ
ーキがかかりました。
4.円安の終わりが近い理由1ドル=120円割れも?
今年、急激に進んだ円安が転換点を迎えています。背景にあるのは世界の国の商品価格が上昇と地政学的なウ
クライナ問題です。ドルの上昇は対円だけではなく、世界中の通貨に対して基軸通貨であるドルが高くなって
います。下落はいきすぎたドル高の日本円の巻き戻しであり、2.3ヶ月後には対円120円までは十分あり得ると
投資家は見ています。物価もこの水準まで戻すと商品価格も元に戻ると見ています。日本経済は現在も安定的
に利益を上げおり、日本が巨額な対外資産を持っておりドルが下がれば、円買いが起こることが歴史的にも判
明しています。
□□3割が「免税事業者と取引やめる」□□
来年10月のインボイス制度(適格請求書等保存方式)開始後、免税事業者との「取引を行わない」としている企業が3割近くになると日本商工会議所が公表しました。調査は全国の会員企業1265社から回答を得たものです。
インボイス制度が始まると、適格請求書発行事業者として登録できない免税事業者からの仕入分について仕入税額控除が受けられなくなります。開始後は一部控除できる経過措置が設けられ、2026年までの3年間は80%、29年9月までは50%が対象とりますが、それ以降について一律で控除不可能となります。
調査では、「一切行わない」(8.9%)、「一部を除いて取引は行わない」(5.8%)、「経過措置の間は取引を行う」(13.7%)と計28.4%の事業者が取引を見直す方針です。一方、「取引を行うかどうかの判断はしない」と、インボイス制度に関係なく取引を継続するとした事業者は14.1%に留まり、「まだ分からない」と方針が定まっていない事業者は54.6%と過半数を占めています。
取引を見直すとした事業者の今後の対応予定としては、「インボイス発行事業者になるよう要請する」が最も多く64.8%に上っています。
一方免税事業者を対象にしたアンケートでは、課税事業者への転換に不安の声が目立っており、課税事業者に変わることで、「消費税負担により資金繰りが厳しくなる」(62.0%、複数回答)「消費税分の価格転嫁が難しく利益が減少する」(44.8%)と消費税の負担が経営に直撃すると懸念する声が多数を占めています。「事務負担に対応できない」(33.2%)と事務コスト増への懸念も続いています。また、「そもそも消費税制度を理解できていない」(19.6%)、「消費税申告等の手続きに対応できない」(14.9%)と税務上の知識が不足しており、事務処理や申告を外注するにしても「税理士等への依頼費用が負担となる」(7.1%)ということです。
届出期限の令和5年3月31日まで4ヶ月足らずとなりました。まだ決めかけている免税事業者の方、早めに担当者と相談し、方向性を決めて頂ければと思います。
(別府事務所 勝見)
〇〇伝えておきたいこと〇〇
ビジネスホテルに泊まった際の話です。
チェックインを済ませて、外出したのですが予定よりも時間がかかってしまい、帰ってきた際には夜の遅い時間でした。ホテルのフロントの方を見ると従業員さんがお一人でせわしなくお仕事をされていました。フロントで呼び鈴を鳴らして部屋のキーを受け取り後は部屋に戻るだけでしたが、ここで従業員さんが、明日の朝はとても冷え込むので気を付けて、という事を自分に伝えてくれました。実際に朝はとても冷えこんだため本当に助かりました。おかげで心身ともに気持ちのいい宿泊になり、次にこの付近に来ることがあればまたこのホテルに泊まろうと思えた出来事でしたし、伝えなければいけない程ではない事でも、伝えておいた方がいいことは積極的に伝えようと思った出来事でした。
(大分事務所 橋本)
投稿者:広報委員
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