われわれの使命は何か　～ドラッカーならば、どうする？①～

もし、マネジメントの父と呼ばれたドラッカー先生が生きていたら、ウィズコロナの現在、我々にどうアドバイスするでしょうか？

第１の質問 われわれの使命は何か

（自分たちは、何のために、社会の何を変えようとしているのか）

　ドラッカー先生から、最初に「あなたの会社が、社会で実現したいこと使命（ミッション）は何ですか」と質問されます。そう言われても「そんなことは考えたことはないな」「親父の後をそのまま継いだので…」と答える社長が大半かと思います。かく言う私も、世の中の役に立ちたい気持ちはありましたが、具体的に「何をもって」役に立つのかが、ぼやけていました。

　4年前、弊社ではボーダレスジャパン田口社長の講演会を開催しました。発展途上国の人々の生活を豊かにしたいとの想いで、カカオ豆や革製品などを現地で生産して、日本国内で販売するソーシャルビジネスとして経営を成り立たせている話に大いに感動しました。

　経営理念でよくある　「社会に貢献する」、「お客様を笑顔にする」では概念が大きすぎて、社員さんにとって、何を、どう努力していいのかわかりません。そこで、「自社は、具体的に何をもって社会の役に立つ会社なのか？」との観点で整理してみましょう。

　そこで、弊社の使命を「大分の中小企業を黒字化で元気にする」と定義しました。「元気にする」には、社員さん、その家族を物心両面から幸せにしなければなりません。そのためには会社を『黒字化』にしなければなりません。毎月の月次決算と経営計画とのPDCAで黒字化を支援します。

　さて、今日は、ドラッカー先生から、「何をもって存在しているのか、具体的に社員に明示しなさい」と宿題がでました。さて、あなたの会社はどうですか？

社員のモチベーションを上げるためにも、具体的な使命で、仕事と人生に意味をもたせましょう。

参考　『ドラッカー5つの質問』（著者山下淳一郎）