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◆◆お客様の立場で考える◆◆

先日、お客様とこのようなお話をしました。

20年前に夫である社長が脳梗塞で半身不随になり、自宅介護ののち10年前に亡くなっています。

その奥様も85歳になっています。

「私は、夫が脳梗塞で倒れ10年間、自宅で身の回りの世話を精一杯してきました。でも、自分も年を取り足腰が弱り思うように動けなくなって、このごろ、体が不自由であった夫の歯がゆい気持ちを、自分でも体感することで、夫に十分尽くし切れなかったのではと、夫に申し訳ないと思っているのです」

「いいえ、私が見る限りでは、自宅で療養され、ご主人は大変満足されていたようですよ。奥さんは十分介護をされたのですよ」

「でもね、自分も同じ状態になって、初めて「こうすればよかった」「これはきつかっただろうな」と分かったのよ……」

 

セブンイレブンの創始者である鈴木敏文さんが、「お客様のために」は売る方、買う方で距離があり買う方からの視点で気が付くことが多いので「お客様の立場で」考えるようにと指導されていたと聞いたことがあります。

 

弊所でも「お客様のために」ではなく「お客様の立場で」考え行動することを、繰り返し言い続けています。先ほどの高齢となった奥様の話のように、ゴールは、ずっと先にありますが、目指さなければならないことです。

お客様の立場になって、お気持ちに寄り沿うことを信条として考えて行動することを改めて教えられました。

                                           (所長 蔵前達郎)