多くの感動をもたらせてくれたソチオリンピックも、今日で閉会とのことです。これで、寝不足も解消かな?
さてさて、
数年前まで、半導体、液晶テレビ、太陽光発電については、日本の製造業は、世界をリードしてきました。しかしサムソンを代表とする韓国企業に追われ、抜かれて、日本企業は苦境に立たされていることはご承知のとおりです。
これは、いいものを作れば売れるだろうことの品質重視の「プロダクトアウト」型の日本企業に対して、使いやすければ品質を落としてでも低価格化を進めたユーザー重視の「マーケットイン」型韓国の企業との勝負であったのですが、残念ながら日本の企業は完敗を喫しました。

①プロダクトアウト→ 製造してから、どう市場に売るか考える。
②マーケットイン → 市場ニーズを考えてから、製造する。

これと同じ現象が、前回冬期バンクーバーオリンピックにおける「フィギュアスケート競技」でもありました。浅田 真央選手は、高難度なジャンプに挑戦しましたが回転不足で銀メダル、それに対して韓国の金 姸兒(キム・ヨナ)選手は、映画007の曲でみせる演技で観客を魅了して金メダルとなりました。まさに、日本人の特性が、経済だけでなくスポーツまで現れた結果だと思います。(増田貴司 東レ経営研究所産業経済調査部長の講演より)
今回のソチオリンピックも、フリーでは浅田真央選手は8つのトリプルを女子では史上はじめて成功させフリープログラムの基礎点は66.34で、金メダルのソトニコワ(61.43)、銀メダルのキム・ヨナ(57.49)、銅メダルのコストナー(58.45)を大きく上回りました。しかし、フリーの総得点は
、ソトニコワの149.95点、銀メダルのキム・ヨナの144.19点に次ぐ3位に留まりました。やはり「高度な技術」よりも、「プレゼンテーション」への評価が高かったと言えるでしょう。

日本企業は、1980年代の少品種大量生産である「プロダクトアウト」戦略の反省から、「マーケットイン」戦略に方向転換をしてきていたはずですが、なぜ、うまくいかなかったのでしょうか。
最大の原因が「決定スピードの遅さ」があると言われています。海外視察には何人も訪れるが、社内での決定が遅いという大企業病が蔓延して、創業一族による決定力がある韓国企業に、最低必要な機能で価格的にも安く市場ニーズにあった商品を開発されて後塵を拝する結果となったのでしょう。
しかし、浅田選手のように、より高レベルに挑戦したいというのは「求道(ぐどう)精神」、いわゆる「極めたい」という日本人のアイデンティティーでもあります。先日発表された小保方晴子さんらによる「STAP細胞」は、長い研究の積み重ねによってもたらされた発見です。
今回は、企業間競争に負けたかもしれませんが、これを糧として「決定スピード」を早くして、いままで市場に存在しない新しい商品やサービスを、企業が提案していく必要はあります。

浅田真央選手のフリーは神懸かりのように美しくありました。https://www.youtube.com/watch?v=ggwwJPPPskI

私の好きなロシアの作曲家ラフマニノフによる『ピアノ協奏曲第2番』vvの曲で情感たっぷりに滑ってくれました。感動ありかとう。https://www.youtube.com/watch?v=dGX3temma5Qhttps://www.youtube.com/watch?v=dGX3temma5Q