岡田ジャパン 「捨てる」勇気
ワールドカップでは、日本は奮闘むなしくベスト8進出とはなりませんでしたが、その想定外の活躍が賞賛されています。
しかし、直前の強化試合である4月のセルビア戦から6月4日のコートジボワール戦まで、日本代表は4連敗して、岡田武史監督の采配に批判が浴びせられたのはつい先日です。韓国戦で0-2と完敗の後、岡田監督のインタビューで責任を取って辞めるとも(翌日否定しましたが)報道されていました。
あまりにものふがいなさに、誰もがワールドカップでの活躍は期待していませんでした。
ところが、ワールドカップが始まると、カメルーンやデンマークに勝利し、オランダやパラグアイに対して接戦に持ち込むことができました。しかも、ボールは6割も圧倒的に対戦相手に支配されていたにも関わらず・・・・。
岡田ジャパンが、立ち直った要因は何でしょうか?
1. 捨てる勇気
アジア予選では、パスサッカーを展開しボールを支配できましたが、個人技、スピードがある相手との強化試合では、パスの途中でボールを奪われ4連敗しました。そこで、岡田監督は従来続けてきた4-2-3-1システムを捨て、4-1-4-1システムへと、攻撃的なサッカーから守備的なサッカーに大胆に変更しました。 同時に不調の中村俊介をはずし若い本田を抜擢しました。2. 危機感の共有
強化試合で、大柄な相手選手に対して、一対一での対応が困難だと身にしみた選手は、ワールドカップでは、相手選手を素早く囲む等、全員が対応するシーンが見られました。
岡田監督は、日本人に受け継がれた日本人の魂と表現していましたが、個人の技量が足らない分、危機感をチームワークでカバーしました。3. カメルーンでの1勝
何といっても、この戦いに勝ったことで、選手達は新しいシステムに自信をもち、次のオランダ戦に、デンマーク戦に望めました。
これを、経営に応用すれば、
1.捨てる勇気・・・・自社の商品・サービスは何か、お客様は誰を対象とするのかを明確にして、不良取引先、売れない商品を思い切って捨てる必要があります。そのためには5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を徹底する。2.危機感の共有・・・・・危機感の共有により、会社が今何をすべきかの意識が高まり、個々の能力がより発揮できます。同時に仲間のために、お客様のためにと考えられる社員が育成されます。
4.成功体験・・・・・・成功体験が、社員の自信となり好循環に繋がります。わずかなことでも社内で認められる仕組みをつくる。
しかし、岡田ジャパンは、個人の能力では、スピード・ボールさばき・キック力などまだまだ世界に通用しないが、組織が「ひとつ」になって戦うことが大きな力を発揮することを教えてくれたことが、一番の収穫ではないでしょうか。
非常に厳しい経済状況ですが、崖っぷちから甦った岡田ジャパンを大いに参考にしましょう。
