「動機善なりや、私心なかりしか」~稲盛氏がJALのCEO就任~
京セラの稲盛和夫名誉会長が、日本航空(JAL)の最高経営責任者(CEO)に就任することになりました。
鳩山由紀夫首相は13日午後、京セラの稲盛和夫名誉会長と官邸で会談し、日本航空(JAL)の最高経営責任者(CEO)への就任を正式に要請、稲盛氏も受諾した。
企業再生支援機構によるJAL支援の決定後に就任する。会談後、稲盛氏はJAL再建について、企業再生支援機構が進めている再建計画が実行できれば「再生は可能だ」と語った。
鳩山首相は会談後、稲盛氏について「企業はただ儲ければいいという発想ではなく、社会に貢献し、顧客を大事にするという強い哲学を持っている。JALをリードするにあたり、最適任者だ」と高く評価。新生JALは「政府に頼る姿勢ではなく、稲盛イズムを大いに発揮し、新たな姿勢で臨んでほしい」と期待を表明した。
会談に同席した前原誠司国土交通相も、ベンチャー企業だった京セラを日米で上場する世界的ハイテク企業に育てた経営手法や手腕、社員の意識変革を期待していると語った。
JALの経営再建をめぐっては、企業再生支援機構が会社更生法を活用した事前調整型の法的整理を利用する方向で調整が進められている。[東京 13日 ロイター]
稲盛氏は記者団に、「運輸業界の素人で何も知らないが、精いっぱい努力したい」と述べたそうで、日航の再建に関しては「機構が立てている再生計画が着実に実行できれば、再生可能だと思う」との認識を示し、さらに「年なので、週3~4日の勤務で無給でさせていただく」とも語りました。
ここに、稲盛経営の真髄があります。
稲盛氏は、新しい事業に展開する場合などに、「動機善なりや」ということを自らに問うのです。第二電電(現KDDI)を設立するときも、通信分野に進出することで、結果的に通信料が安くできれば国民生活を豊かにできるとの動機ではじめました。私心を入れないため、一株も所有しなかったそうです。
今回も、JALの最高経営責任者になることによって、自身や京セラ等にプラスになるのであれば、「私心」が入ることになるので、経営判断がぶれたり、鈍ることもあり得ます。
あえて、無給としたのは、年齢や、勤務状況ではなく、経営判断に「私心」をいれないためで、JALを再生させることが、人々の生活にプラスになるという大義名分が「動機」となっているのではないでしょうか。
稲盛氏は語ります。「私は、動機が善であり、実行過程が善であれば、結果は問う必要はない、必ず成功すると固く信じています。」
わたしも、この「動機善なやりや私心かなりしか」の色紙を、毎日確認して精進しています。
私心ばかりですので・・・・。
蔵前達郎
