成功体験・事例

善の循環

今日は、当事務所の経営セミナー「大縁利他の会」で、株式会社ざびえる本舗の太田清利社長に「銘菓復活に賭ける、第二の人生」の題で講話をいただいた。

定年まで、あと5年というとき勤めていた会社が突然倒産し、そこから銘菓復活のため壮絶な再生のための戦いが始まるのです。
私は、新しく会社を設立するにあたって奇跡が3回もあったのではないかと思いました。

①設立前には、偶然にも「さびえる」の商標権が前社長が個人保有であったので、管財人から外部への売却を免れた。
②設立時の資本金が不足したところ、長年勤務した70歳の元事務員さんが自分の老後資金として貯めていたお金を、何も保証もないのに出してくれた。
③設立後、毎日残業が長時間に及び疲弊していたところ、元パート従業員7名が手弁当で駆けつけてくれた。

このように、協力者が次々と現れて、見事再生を果たされました。
なぜ、太田社長の周りで、そのようなことが続いたのでしょうか?


倒産時、お世話になった得意先へお礼 に回ることにより、お客様から励ましの声を聞いたこと。
②会社復活は、自分のためでなく、人のために何か役に立つのではないかという大義名分があったこと。

このように太田社長の動機が「善」だったから、その行動や考えに共感する人々が次から次へと現れ、「善の循環」が始まったのでしょう。

今回の、東日本大震災 においても、復興に向けて、世界の人々による「善の循環」が始まろうとしています。私たちは、多くの犠牲者のためにも、すばらしい世の中にしないといけません。
太田社長の話を、震災後の復興と重ねながら聞かせてもらいました。

社長を好きになれ

 今年の初めに建設業のA社長が事務所に訪れました。
厳しい建設業界のなかで、常に10年先をみて行動し、実績を残しているA社長です。
そこで、厳しい中で確実な経営をしている社長にその秘訣を聞きました。
すると

社員に、私を好きになれ!って常に言っています。
社長が好きでない社員が社内にいるのは、お互い不幸ですから。
その代わり、社員の生活を守るために、私は全精力を注ぎ込んでいます。
我々のような零細企業は早い決断、早い営業、早い行動で生き残るしかありません。
だからこそ、私を好きになって、信頼を寄せてもらって一丸として行動する必要があるのです。

 私も、事務所のなかで価値観を共有するために、朝礼で経営理念の唱和、月一回の全体会議、幹部会議の際に、自分の考えを伝えていますが、十分ではなかったかもしれません。
A社長のように社員にわかりやすくストレートに言わなければ、本意が伝わらないと反省しました。

お客様に教わること

 先日の新春セミナーの懇親会で、A社長が「蔵前さんごめんな、もっと大分綜合会計がよくなってもらいたかったから・・・・」と言われました。
実は2年ほど前、A社長が、別府事務所にこられたときに、事務所の対応の悪さを指摘されました。
当事務所では、お客様の来所時と帰所時に全員で立ち上がって出迎えと見送りをしています。
しかし、その社長が来たときに、挨拶の立ち上がり方が中途半端で、後方の職員が座ったままか中腰で挨拶をしたのです。

「そんな中途半端な挨拶ならしない方がましだ!」
とおしかりを受けました。

恥ずかしながら、その社長さん以外にもたくさんの方々から、おしかりをうけます。
建設業のB社長からは「トイレのタオルが、なんでうちより汚いねん」など・・・・。
でも、指摘のおかげで、その都度、改善を重ねて、徐々に理想とする接遇に近づいてきています。

先ほどのA社長に、2年前の指摘に対して「私どもも、サービス業と捉えているのでありがたかった」と申し上げたところ、

「会計事務所をみると高いところから物を言われる気がするのや、その事務所が接遇を徹底するとすごいよ。期待している、がんばってくれ」とエールを送られました。
「大分一接遇サービスの行き届いた事務所にします」と、思わずそのA社長に宣言しました。

よくお客様の「クレームは宝の山」といわれます。
宝の山にするか、ゴミの山にするかもトップの気持ち次第です。

先週の「大縁利他の会」では、机からコップを落とした別々のお客様に、新人の近藤とベテランの藤下が飛んでいきました。
それをみていたC社長から、翌日「素早い対応で、すごいですね」と褒めていただきました。
発展途上の事務所ですので、粗忽も多いですが一歩ずつ改善していきます。

春咲く花、夏咲く花、秋咲く花、そして遅れて冬咲く花

 22日に、当事務所の新春セミナーを開催いたしました。
100名を超えるお客様にご来場いただきありがとうございました。

私の挨拶と23年税制改正の話の後、
ゲスト講師の中川 政雄 先生に
 「~やったらやれるで!元気の出前~人は化ける 組織も化ける」
を演題に、豊富な経験談から2時間熱く語っていただきましたが、
まさに、「元気の出前」の言葉通り、聴衆を奮い立たせる講演でした。

 その話の中で、私が感銘を受けたのは、
いい上司(リーダー)との出会いで、働く姿勢が大きく変わった体験を中川先生がされたところです。

高卒の中川青年の信用金庫での仕事が、同期の中で一番下っ端の外回りをしていて、「俺はこの信用金庫では芽が出ないのか」とあきらめかかっていました。しかし、新しい上司の山野係長との出会いが、中川青年を変えます。
普通、上司は、部下を指導する場合に、
「同期の○○君と比べて、成績がよくない。しっかりせいや」
と励ましのつもりで言うのですが、他人と比較されるので、それで成績があがらない。
山野係長は、自宅に中川青年を呼び、
「春咲く花、夏咲く花、秋咲く花、そして遅れて冬咲く花があるんや、君はどうやら冬咲く花らしいな。よその花咲くのをみて腐ってはいかん。しかし、花咲く準備はしとかんといかん。手形小切手法を毎日一問ずつ勉強せよ」

と励まし、また戒めを言ってくれました。
その言葉で、意気消沈だった中川青年の心に火がつきました。
なんと1年後の試験でトップ、その後
28歳で4級特進を果たし支店長となるのです。

 人は時として化けます。それには「人との出会い」が大事です。
部下に文句をいう上司のみなさん、社長さん、人を化かしましょう。
私の好きな「大器晩成」とも通じる言葉です。

社員を化けさせないのは、それにふさわしい上司にまだほど遠いのだと大いに反省しました。

社会インフラとしての使命

 1995年1月17日早朝の、阪神・淡路大震災から、16年が経ちました。
当時の政府や地方自治体の初期対応のまずさが、後で露呈しました。

これに対して民間の企業では、対応のスピードと実行力で、社会インフラとしての使命を果たしました。

 ダイエー創業者の故
中内 功氏は、 東京の自宅で知って、ただちに物資を被災地に送るよう陣頭指揮をとり、8時には630名もの社員が神戸に向かうことを決定、さらに本人も、震災3日後に現場に入り、陣頭指揮をとりました。
 フェリーやヘリコプターを投入して食料品や生活用品を調達したことで、便乗値上げも起こらず、物価の安定に貢献しました。
もし、物資が不足していたら、諸外国でみる大災害が起きた際の暴動が起きていたかもしれません。
また、コンビニのローソンでは「店の明かりをつけろそれだけで被災者たちは力が出るんや」といって、明かりを付け続けさせ、ヘリコプターを使い被災地に水や食料品を運び店頭に並べました。
そのほか、地元の中小企業も、地域のために行動された会社が多かったと聞いています。

このような、災害時に企業としてどう行動すべきでしょうか。
あらかじめ、とるべき行動を決めておく必要があります。

 ただ、この地震により、神戸にあったダイエー7店舗のうち、4店舗が全壊し復興が遅れるなど、関西発祥のダイエーの被害は甚大(約500百億円の被害)
で凋落を決定的にし、その4年後に中内氏はダイエーの社長を退陣します。

中内氏はダイエーを追われてしまうのですが、震災時にとった正しい決断は後世に伝えていきましょう。
当時、災害に遭われた方のご冥福をお祈りいたします。

 

捨てる効能

自社ビルの一部をテナントとして賃貸しているA社長が、
「蔵前さん、不思議ですよね。
ずっと募集しても借り手が見つからなかったテナントが、
部屋の中の備品等を除去したとたんに借り手が決まったのよ。」
と、話してくれました。
前に借りていた業者が残した設備が新品で、同業者が入れば
すぐ使えるので、そのままににしていたそうです。

風水的にいえば、古いものや 使わないものを捨てたので、
気の流れがよくなったということでしょう。

しかし、経営的には、ドラッカーが次の言葉を残しています。
変わるためには捨てる能力を身につける

 「企業にとってイノベーションは不可欠の機能である。
それは重大な社会的責任の一つである。
だがそのためには、人が変われるようにしておかなければならない

                
(『現代の経営』)

人は成功すればするほど、成功したことを捨てられなくなるそうです。
そこで新しく成功するには、過去の成功体験を捨てる能力も身につけなければなりません。

変化を生み、変化を受け入れるには、捨てる能力を身につけておく必要があるのです。
A社長も、前の借り主の設備をそのまま使える同業者を捜していたのでしょうが、
もともと、その立地にはその業種があわなかったのかもしれません。
思い切って、その設備を廃棄したことにより、新たな利用方法が湧いてきたのでしょう。

明日、事務所の大掃除です。
捨てられずにいた過去の資料を、今年こそは捨てるぞ! 

思い出ビジネス

 老舗会社の社長から
「年々、売り上げが減少している。何か打つ手はないのだろうか」
との相談を受けました。
 お話を伺っていますと、少子化やライフスタイルの変化で年々需要が細くなっているとのことでした。
業種は詳しくは申し上げられませんが、
たとえば、
冠婚葬祭(結婚式、お祝いもの、葬式)、子供服、学生服、学習机、文房具、着物、寝具・・・、
などのかなり広範囲のマーケットが影響を受けています。
 そこをどう打開していくのか、

会社から商品を販売するのではなく、お客様の持っている「思い出商品」を加工するビジネスがあります。
卒業して、学校の思い出が詰まったランドセルや学生服の処理に困ったことはないでしょうか。
昔の兄弟がたくさんいる時代では弟、妹に引き継ぎができますが、少子化の今では処分にこまります。
思い出が詰まっているので大事に保存したいが、その場所もない。
その人々のニーズに対応したのが「思い出ビジネス」です。

たとえば、「ミニランドセル」というのがあります。
注文者の
思い出が一杯のランドセルを、4分の1のミニランドセルに再度作り直してくれます。
ランドセルの思い出の傷がある部分をしっかり残してくれるそうです。
また、「
ミニ学生服」では、実際に着用された制服の生地を使用して、原寸の3分の1の大きさに作り直します。
そのほかにも、着物を洋服やドレスに加工したりする業者さんもいます。

 その老舗の社長さんには、上記の例を引き合いに出して、
「お客さんのタンスや納屋にしまっている「お宝」を、身近におけるように加工するサービスをしませんか」
と助言したところ、将来に新しい光が見えてきたとおっしゃっていました。

プレゼントする側や、使った人の思いが詰まった「世界で一つだけの商品」は、
何にも変えられない価値がありますね。
他人には無価値でも、本人には大事なもの。
私は、税理士受験の30年前から使っているシャープ制ソーラー電卓が、その一つです。

売上主義から粗利主義へ

 今週、東京出張での移動中に、「でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ」(山口勉 著 宝島社1300円)を読みました。

でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ

  10年ほど前NHK教育テレビ「21世紀ビジネス塾」で、3万件のお客のデータを3部の1に絞り込み、お客を購入金額と購入回数で9分類に分け、それぞれのサービスを変えているとの放映を見ました。
 それ以来、
セミナーで経営戦略の「市場浸透戦略」の事例として、また「パレートの法則」の事例として紹介させてもらってます。一度お話を聞きたいと思っていたところ、書店に新刊でこの本が平積みされていました。

 近隣に量販店が一挙に6店舗も進出してきて、経営の危機となりましたが、「安売り」ではなく「高売り」に方向転換して14年連続の黒字経営です。この「高売り」とは、単に商品を高くして売る、という意味ではなく、いかにして、粗利の率を上げるか、という「粗利主義」へシフトしたのです。
量販店に対抗するために、苦肉の先として「売上主義」ではなく、「粗利主義」に転換したのですが、高くても商品が売れる仕組みが満載の内容です。
 デフレで、価格競争にさらされている社長さんは、ぜひお読みください。

おめでとう

当事務所の齋藤 美代子が、平成22年度(第60回)税理士試験に合格しました。

今日は、一日外部で会議とセミナーを開催したので、昼休みにネットで国税庁にアクセスして番号を確認したのですが、その時は自分の番号を見つけられなかったとのこと。
かける言葉がないほど落胆していました。

が・・・

セミナーを終えて事務所に帰ると、合格者の名前が載ったFAXを見て、会長が「あれ、おかしいな、同姓同名かな」というので、再度ネットで確認して、齋藤本人に連絡した次第です。

ネットでは、福岡受験のページが、右端と次ページに分かれていて、右端のページが画面からはみ出ていて見落としていたのです。
合格発表日は、私もそうでした。ただし、当時はクリスマスの時期でしたけど。

長年の目標に向かって、仕事と家事をこなしながら、限られた時間でコツコツと努力を積み重ねた齋藤の姿勢に感服します。
これから、手続き後、
税理士としてスタートするわけですが、皆さんご指導よろしくお願いいたします。
祝スタンプ(飾り罫)

おめでとう! 

 

 

 

 

 


「経営革新」真の効果

いよいよ、10日の経営革新セミナーが間近になってきました。
経営革新セミナーは今回で7年目になります。

皆さんの会社では、経営革新の承認をとりましたか?
承認を取ると、助成金や融資などの特典がありますが、
それらよりも

1.売れ筋の商品・サービスをつかむことができる
2.自社のビジネスモデルに磨きがかかる
3.世間に認知され、社員のモチベーションがあがる

のメリットがあります。
会社にとって、経営理念は大事ですが、次に、他社と差別化できる「売れ筋を持てるかどうかでその後の業績に大きく影響します。
ほとんどの中小企業には、その「売れ筋」を持っていないので、低価格競争に巻き込まれて苦戦しているのです。
その「売れ筋」を見出すには、経営革新の承認を取ることが、一番最良の方法です。

なぜなら、自社の生い立ちから、現在の経営環境の強み・弱みの分析、今後の業界の方向、その商品、サービスのニーズと将来性について、ビジネスプランを練っていく過程で、商工会議所の経営指導員、県の担当官、会計事務所のプロが目を通してアドバイスしていくので、ビジネスプランがブラッシュアップされ、また、新しい情報が入ってきます。

事業を伸ばしたいのならば、経営革新の承認を受けよ!

が、私の主張です。 
その経営革新事業を産業創造機構で引っ張ってきたのが、工藤順一准教授です。
県下の様々なケースをご紹介していただきます。

日本の中小企業を元気にする!経営革新セミナー2010
「大分の元気印企業はココだ!!」
講 師  日本文理大学 経営経済学部
      准教授 工藤順一氏

日 時  平成22年12月10日(金) 13:30~16:30

会 場  別府ビーコンプラザ 中会議室
          (別府市山の手町12-1)
会 費  年会員:無料   スポット参加:1,000円
講師込は コチラ