成功体験・事例

春咲く花、夏咲く花、秋咲く花、そして遅れて冬咲く花

 22日に、当事務所の新春セミナーを開催いたしました。
100名を超えるお客様にご来場いただきありがとうございました。

私の挨拶と23年税制改正の話の後、
ゲスト講師の中川 政雄 先生に
 「~やったらやれるで!元気の出前~人は化ける 組織も化ける」
を演題に、豊富な経験談から2時間熱く語っていただきましたが、
まさに、「元気の出前」の言葉通り、聴衆を奮い立たせる講演でした。

 その話の中で、私が感銘を受けたのは、
いい上司(リーダー)との出会いで、働く姿勢が大きく変わった体験を中川先生がされたところです。

高卒の中川青年の信用金庫での仕事が、同期の中で一番下っ端の外回りをしていて、「俺はこの信用金庫では芽が出ないのか」とあきらめかかっていました。しかし、新しい上司の山野係長との出会いが、中川青年を変えます。
普通、上司は、部下を指導する場合に、
「同期の○○君と比べて、成績がよくない。しっかりせいや」
と励ましのつもりで言うのですが、他人と比較されるので、それで成績があがらない。
山野係長は、自宅に中川青年を呼び、
「春咲く花、夏咲く花、秋咲く花、そして遅れて冬咲く花があるんや、君はどうやら冬咲く花らしいな。よその花咲くのをみて腐ってはいかん。しかし、花咲く準備はしとかんといかん。手形小切手法を毎日一問ずつ勉強せよ」

と励まし、また戒めを言ってくれました。
その言葉で、意気消沈だった中川青年の心に火がつきました。
なんと1年後の試験でトップ、その後
28歳で4級特進を果たし支店長となるのです。

 人は時として化けます。それには「人との出会い」が大事です。
部下に文句をいう上司のみなさん、社長さん、人を化かしましょう。
私の好きな「大器晩成」とも通じる言葉です。

社員を化けさせないのは、それにふさわしい上司にまだほど遠いのだと大いに反省しました。

社会インフラとしての使命

 1995年1月17日早朝の、阪神・淡路大震災から、16年が経ちました。
当時の政府や地方自治体の初期対応のまずさが、後で露呈しました。

これに対して民間の企業では、対応のスピードと実行力で、社会インフラとしての使命を果たしました。

 ダイエー創業者の故
中内 功氏は、 東京の自宅で知って、ただちに物資を被災地に送るよう陣頭指揮をとり、8時には630名もの社員が神戸に向かうことを決定、さらに本人も、震災3日後に現場に入り、陣頭指揮をとりました。
 フェリーやヘリコプターを投入して食料品や生活用品を調達したことで、便乗値上げも起こらず、物価の安定に貢献しました。
もし、物資が不足していたら、諸外国でみる大災害が起きた際の暴動が起きていたかもしれません。
また、コンビニのローソンでは「店の明かりをつけろそれだけで被災者たちは力が出るんや」といって、明かりを付け続けさせ、ヘリコプターを使い被災地に水や食料品を運び店頭に並べました。
そのほか、地元の中小企業も、地域のために行動された会社が多かったと聞いています。

このような、災害時に企業としてどう行動すべきでしょうか。
あらかじめ、とるべき行動を決めておく必要があります。

 ただ、この地震により、神戸にあったダイエー7店舗のうち、4店舗が全壊し復興が遅れるなど、関西発祥のダイエーの被害は甚大(約500百億円の被害)
で凋落を決定的にし、その4年後に中内氏はダイエーの社長を退陣します。

中内氏はダイエーを追われてしまうのですが、震災時にとった正しい決断は後世に伝えていきましょう。
当時、災害に遭われた方のご冥福をお祈りいたします。

 

捨てる効能

自社ビルの一部をテナントとして賃貸しているA社長が、
「蔵前さん、不思議ですよね。
ずっと募集しても借り手が見つからなかったテナントが、
部屋の中の備品等を除去したとたんに借り手が決まったのよ。」
と、話してくれました。
前に借りていた業者が残した設備が新品で、同業者が入れば
すぐ使えるので、そのままににしていたそうです。

風水的にいえば、古いものや 使わないものを捨てたので、
気の流れがよくなったということでしょう。

しかし、経営的には、ドラッカーが次の言葉を残しています。
変わるためには捨てる能力を身につける

 「企業にとってイノベーションは不可欠の機能である。
それは重大な社会的責任の一つである。
だがそのためには、人が変われるようにしておかなければならない

                
(『現代の経営』)

人は成功すればするほど、成功したことを捨てられなくなるそうです。
そこで新しく成功するには、過去の成功体験を捨てる能力も身につけなければなりません。

変化を生み、変化を受け入れるには、捨てる能力を身につけておく必要があるのです。
A社長も、前の借り主の設備をそのまま使える同業者を捜していたのでしょうが、
もともと、その立地にはその業種があわなかったのかもしれません。
思い切って、その設備を廃棄したことにより、新たな利用方法が湧いてきたのでしょう。

明日、事務所の大掃除です。
捨てられずにいた過去の資料を、今年こそは捨てるぞ! 

思い出ビジネス

 老舗会社の社長から
「年々、売り上げが減少している。何か打つ手はないのだろうか」
との相談を受けました。
 お話を伺っていますと、少子化やライフスタイルの変化で年々需要が細くなっているとのことでした。
業種は詳しくは申し上げられませんが、
たとえば、
冠婚葬祭(結婚式、お祝いもの、葬式)、子供服、学生服、学習机、文房具、着物、寝具・・・、
などのかなり広範囲のマーケットが影響を受けています。
 そこをどう打開していくのか、

会社から商品を販売するのではなく、お客様の持っている「思い出商品」を加工するビジネスがあります。
卒業して、学校の思い出が詰まったランドセルや学生服の処理に困ったことはないでしょうか。
昔の兄弟がたくさんいる時代では弟、妹に引き継ぎができますが、少子化の今では処分にこまります。
思い出が詰まっているので大事に保存したいが、その場所もない。
その人々のニーズに対応したのが「思い出ビジネス」です。

たとえば、「ミニランドセル」というのがあります。
注文者の
思い出が一杯のランドセルを、4分の1のミニランドセルに再度作り直してくれます。
ランドセルの思い出の傷がある部分をしっかり残してくれるそうです。
また、「
ミニ学生服」では、実際に着用された制服の生地を使用して、原寸の3分の1の大きさに作り直します。
そのほかにも、着物を洋服やドレスに加工したりする業者さんもいます。

 その老舗の社長さんには、上記の例を引き合いに出して、
「お客さんのタンスや納屋にしまっている「お宝」を、身近におけるように加工するサービスをしませんか」
と助言したところ、将来に新しい光が見えてきたとおっしゃっていました。

プレゼントする側や、使った人の思いが詰まった「世界で一つだけの商品」は、
何にも変えられない価値がありますね。
他人には無価値でも、本人には大事なもの。
私は、税理士受験の30年前から使っているシャープ制ソーラー電卓が、その一つです。

売上主義から粗利主義へ

 今週、東京出張での移動中に、「でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ」(山口勉 著 宝島社1300円)を読みました。

でんかのヤマグチさんが「安売り」をやめたワケ

  10年ほど前NHK教育テレビ「21世紀ビジネス塾」で、3万件のお客のデータを3部の1に絞り込み、お客を購入金額と購入回数で9分類に分け、それぞれのサービスを変えているとの放映を見ました。
 それ以来、
セミナーで経営戦略の「市場浸透戦略」の事例として、また「パレートの法則」の事例として紹介させてもらってます。一度お話を聞きたいと思っていたところ、書店に新刊でこの本が平積みされていました。

 近隣に量販店が一挙に6店舗も進出してきて、経営の危機となりましたが、「安売り」ではなく「高売り」に方向転換して14年連続の黒字経営です。この「高売り」とは、単に商品を高くして売る、という意味ではなく、いかにして、粗利の率を上げるか、という「粗利主義」へシフトしたのです。
量販店に対抗するために、苦肉の先として「売上主義」ではなく、「粗利主義」に転換したのですが、高くても商品が売れる仕組みが満載の内容です。
 デフレで、価格競争にさらされている社長さんは、ぜひお読みください。

おめでとう

当事務所の齋藤 美代子が、平成22年度(第60回)税理士試験に合格しました。

今日は、一日外部で会議とセミナーを開催したので、昼休みにネットで国税庁にアクセスして番号を確認したのですが、その時は自分の番号を見つけられなかったとのこと。
かける言葉がないほど落胆していました。

が・・・

セミナーを終えて事務所に帰ると、合格者の名前が載ったFAXを見て、会長が「あれ、おかしいな、同姓同名かな」というので、再度ネットで確認して、齋藤本人に連絡した次第です。

ネットでは、福岡受験のページが、右端と次ページに分かれていて、右端のページが画面からはみ出ていて見落としていたのです。
合格発表日は、私もそうでした。ただし、当時はクリスマスの時期でしたけど。

長年の目標に向かって、仕事と家事をこなしながら、限られた時間でコツコツと努力を積み重ねた齋藤の姿勢に感服します。
これから、手続き後、
税理士としてスタートするわけですが、皆さんご指導よろしくお願いいたします。
祝スタンプ(飾り罫)

おめでとう! 

 

 

 

 

 


「経営革新」真の効果

いよいよ、10日の経営革新セミナーが間近になってきました。
経営革新セミナーは今回で7年目になります。

皆さんの会社では、経営革新の承認をとりましたか?
承認を取ると、助成金や融資などの特典がありますが、
それらよりも

1.売れ筋の商品・サービスをつかむことができる
2.自社のビジネスモデルに磨きがかかる
3.世間に認知され、社員のモチベーションがあがる

のメリットがあります。
会社にとって、経営理念は大事ですが、次に、他社と差別化できる「売れ筋を持てるかどうかでその後の業績に大きく影響します。
ほとんどの中小企業には、その「売れ筋」を持っていないので、低価格競争に巻き込まれて苦戦しているのです。
その「売れ筋」を見出すには、経営革新の承認を取ることが、一番最良の方法です。

なぜなら、自社の生い立ちから、現在の経営環境の強み・弱みの分析、今後の業界の方向、その商品、サービスのニーズと将来性について、ビジネスプランを練っていく過程で、商工会議所の経営指導員、県の担当官、会計事務所のプロが目を通してアドバイスしていくので、ビジネスプランがブラッシュアップされ、また、新しい情報が入ってきます。

事業を伸ばしたいのならば、経営革新の承認を受けよ!

が、私の主張です。 
その経営革新事業を産業創造機構で引っ張ってきたのが、工藤順一准教授です。
県下の様々なケースをご紹介していただきます。

日本の中小企業を元気にする!経営革新セミナー2010
「大分の元気印企業はココだ!!」
講 師  日本文理大学 経営経済学部
      准教授 工藤順一氏

日 時  平成22年12月10日(金) 13:30~16:30

会 場  別府ビーコンプラザ 中会議室
          (別府市山の手町12-1)
会 費  年会員:無料   スポット参加:1,000円
講師込は コチラ

カツカレーを注文するお客心理

先週の木曜日は、福岡出張でしたが、着いたのが昼時でしたので天神をウロウロすると、
「カレー500円、カツカレー700円 本日限り100円引き」
の看板に誘われるように店に入りました。

その店は、カウンターのみの小料理屋で、昼間はカレーライスのみ作っています。
メニューは2品だけですが 「400円のカレー」と「600円のカツカレー」はどちらが売れたと思いますか?

私がいる間だけでも15人ほどが入店しましたが、なんと全員が「カツカレー」を頼んだのです。

そこで、仮説を立てました。
1.メニューは2品目しかない場合には、高いものを選ぶ。
2.本日限りという言葉に踊らされて、たのんだ。

日本料理や鰻屋のメニューは、「松・竹・梅」と別れていますが、 「竹」を注文する客が多いといわれます。

最低価格の「梅」は、他の客への虚栄心からか注文するのに気が引けます。
最高価格の「松」は、贅沢な気がして、これも気が引けます。
結局、中間の「竹」を注文することになるのですが、
何を食べたいというよりも、他のお客、同席の人への配慮から、無難な「竹」を選んでしまいます

このカレー屋では2品目ですが、200円ぐらいの価格差だととくに贅沢ではないので、「竹」という感覚でカツカレーを、全員の客が頼むのでしょう。
ちなみに、カツカレーは200円高ですが、カツ自体は原価100円だとすると、

 カレーの場合1杯あたり     カツカレーの場合
  売上高   400円          売上高 600円
  原  価  100円          原  価 200円  
  限界利益 300円          限界利益 400円

と、利益率は落ちても、カツカレーのほうが利益をもたらせます。
人件費や地代家賃の固定費は同じなので、限界利益を多く上げたほうがいいのです。

ひょっとして、このお店では、客の心理をしっかり押さえて、
あらかじめ「カツカレー」を注文する人が多いことを知っているのでしょう。
また、それによる儲けもガッチリ計算してたりして?
ちなみに私も「カツカレー」の罠にはまりました。
おいしかったらいいか!

待ちぼうけ

小学校の時に、国語か音楽の授業で習った「待ちぼうけ」(北原白秋作詞、山田耕作作曲)のメロディーと歌詞が40年以上たった今も強烈に覚えています。
なしか?


1.「待ちぼうけ」で始まり「木のねっこ」で終わる繰り返しのフレーズ。
2.他の洋楽とは違う独特なメロディー。
3.今でいうコント的なお笑い(でも少し寂しくなる)の要素の歌詞。
4.歌詞が進むうちに、次第に寂しくなってくる。  


とくに、最初は「アホなオッチャンがおるんやな」と笑えてたのが、歌詞が進むにつれて「おい、オッチャン、チャンとせえよ」、さらに最後は「ほらみてん、オッチャンどうなったんやろか」と心配させてしまうので、ずっと覚えているのだと思います。
歌いながら「教訓」を学べるわけですが、原作は「韓非子」にある「守株待兎(しゅしゅたいと、くひぜをまもりてうさぎをまつ)」です。

 努力を払わず、運にかけて成功を手に入れたい人の愚かな行動の話ですが、40年後の現在の私は、「過去の成功体験に染まっていては、時代の変化に対応できなくなる」ことを戒めた話だととらえています。 

 待ちぼうけ、待ちぼうけ、
 ある日せっせと、野良かせぎ、
 そこへ兎が飛んで出て、
 ころり、ころげた
 木のねっこ。
 
待ちぼうけ、待ちぼうけ、
 しめた。これから寝て待たうか。
 待てば獲ものは駆けて来る。
 兎ぶつかれ、
 木のねっこ。
 
待ちぼうけ、待ちぼうけ、
 昨日鍬とり、畑仕事、
 今日は頬づゑ、日向ぼこ、
 うまい伐り株、
 木のねっこ。
 
待ちぼうけ、待ちぼうけ、
 今日は今日はで待ちぼうけ、
 明日は明日はで森のそと、
 兎待ち待ち、
 木のねっこ。
 
待ちぼうけ、待ちぼうけ、
 もとは涼しい黍畑、
 いまは荒野の箒草、
 寒い北風、
 木のねっこ。

深夜バスで交通格差をカバー

 金曜日は、税理士会の会議のため、豊肥線で3時間30分かけて熊本に行きました。

 

 

 


会議を終え、熊本に宿泊し、土曜日は新幹線て1時間で鹿児島にとび、会議に出席。

来年3月12日は、博多から鹿児島までの新幹線が全線開通となります。
そうすると、博多~鹿児島間が約1時間20分、新大阪~ 鹿児島間が3時間45分となります。
大分からも、日豊線で小倉まで行き新幹線を使うと、熊本まで2時間、鹿児島まで3時間で行けるようになります。

ますます、西九州と東九州の交通格差ができてしまいますが、それをカバーするのが深夜バスです。
懇親会のあと23時に天文館から深夜バスで大分に帰り、6時30分に自宅にたどり着き、午後からの中小企業診断士受験講座の講義を務めることができました。

 

 非常にハードな旅行でしたが、深夜バスを利用したので、今日一日を有効に使えました。