円高になるとどんな良いこと(メリット).悪いこと(デメリット)があるのか
再確認しょう!!

第2次世界大戦後1$=360円でスタ-トした円相場は2010年8月11日に84円台をつけ、年末にかけて80円を割り込む予想も出てきています。せっかく日本経済は輸出企業を中心に景気が上向いてきた矢先再び0成長に戻るのでしょうか?
ここで円高によるメリット.デメリットについて良く理解し経営の判断材料にしてください。

1.円高の意義
   円高とは外貨レ-トと日本円のレ-トを比べて円が強くなることで、
    例えばドル円の為替レ-トが1$100円から80円になるようなこと
   です。円高の時は個人投資家にとって大きなチャンスと言えます。
   何故かというと同じドルを単純に100円の値段から20円安い80円
   で購入できるからです。

2.円高になると・・・メリット
  ① 安く原材料が海外から手に入る
    「円高」は「円」の価値が上がること。原材料などの輸入価格が
    実質的に下落するするため、日本国内
    における原材料費.生産コストが低下する。特に鐵鋼や紙.
    パルプ.石油会社.電力会社など、輸入.国内消費型企業
    (内需型)の業績が上向く。
  ② 海外旅行で買い物がたくさん出来る
    海外で買い物をする時には現地通貨に交換しなければならない
    が、そのときのレ-トが「円」にとっては都合が良いため、たくさん
    の買い物ができる。極端な例として「1ドル200円」の時にアメリカ
    旅行へ1万円のお小遣いを持っていっても50ドルにしかならない
    が、「1ドル100円」の時になればお小遣いは倍増して100ドル
    になる。
  ③ 一部製品や輸入品が安くなる
    わざわざ海外に行かなくても、日本国内でも電力やガソリンなど
    輸入原材料から作られた製品や輸入品などが安く買える。
    最近ス-パ-やデパ-トで輸入品の「円高還元セ-ル」が
    行われるようになったが、それがよい例です。
  ④ 輸入産業、内需型の株式が買われる
    ①の理由により、業績が良くなると推測されるので、関連銘柄に
    買いが集まり、値が上がる。

3.円高になると・・・デメリット
 

  ① 輸出品の価格があがり、輸出産業が不利になる
   「円高」は海外通貨に対して「円」の価値が上がることを意味します。
   つまり日本国内で価格が同じでも
   海外における日本の輸出品の価格は上昇してしまう。値段が
   上がるので、輸出品への現地での購買意欲が落ち込み売上が
   減少。よって、自動車や精密機械に代表される輸出産業の業績
   が悪化する。
 

  ② 輸出産業の株式が売られる
    ①の事情から輸出関連産業の株式が業績悪化懸念から売ら
   れることになる。
 

  ③ 外貨貯蓄の人が損をする
    金利がよいからと、外貨(外貨預金.外国債)で貯蓄してきた
   人も多い。しかし最終的にそれらの運転資金円に替えないと
   国内では使えない。そのとき円高が進んでいると「たくさんの外国
   通貨を所有していても少ない日本円にしかならない」という事態に
   陥ることになる。
  

  ④ 外国人旅行客が減る
    メリットの②と逆で外国から日本に来る人にとっては、自国の
   通貨をたくさん持ってきても少しの日本円にしかならないで、
   旅行が辛くなる。
    民主党政権が新成長戦略で2009年外国人受入数680万人
   を2020年には2500万人の達成目標人数計画しているが、
   円高が続くとこの達成が難しくなる。外国人観光客を見込んでいる
   観光地にとっては一大問題である。

  ⑤ 海外からの輸入価格が安く買えることはデフレに拍車がかか
   るし、日本企業の海外移転が増える


  以上のようにメリット、デメリットを挙げましたがどちらにしても円高の進行は日本経済の先行き不安を与えたのは事実です。
  政府も日銀ももっと積極的、効果的な政策を打ち出すことを強く期待しています。