前回説明したGDPについて少し掘り下げて問題点等も含め説明します。GDPの三つの側面
日本国内で生み出された「生産」は国民の給料、企業、政府に「分配」され国民.政府.民間企業がそれを「支出」つまり使います。不思議とこの「生産」と「分配」「支出」のそれぞれの額は同じとなります。次に実際の数値に基づいて説明します。
2007年度の政府統計資料より
   
   「生産」    企業などが生み出したGDP
             516兆円          

   「分配」    家計へ(給料など)   266兆円
           企業(設備.利益)   199兆円
           政府の税金など      51兆円
             小 計       516兆円

   「支出」    家計の消費       294兆円
           政府の消費        93兆円
           設備投資(民間.政府) 121兆円
           純輸出(輸出-輸入)    8兆円
             小 計       516兆円   

 この表から分かるように、生産(GDP)が減少すると分配、消費も減少し賃金、設備投資政府の税金等も減り消費も少なくなります。2009年のGDPは474兆円と大幅に減少したために国民の給料、政府の税金も減少するすることになり、不足分が大幅な国債発行となり日本の債務残高は816兆円(GDP比168%)2010年予測では870兆円(185%)となり世界ダントツの数値となっています。

この構図が続けば3年後には200%超える予測。民主党政権は6月18日に「新成長戦略」を発表し、2009年のGDP474兆円を2020年に650兆円の規模にするために「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」のキャツチフレ-ズのもと「7つの戦略分野の基本方針」を打ち出しました。 
この政策は多くの課題を抱えてはいますが、実現できることを期待しています。皆様方も一度内容について一読して自社の方向性と合致しているところがあればぜひ検討してください。

問題点

1.分配された家計への給与 266兆円-家計からの支出294兆円=-28兆円は借金か貯蓄の取り崩し
2.政府の歳入(税金)51兆円-政府の歳出(消費)93兆円=-42兆円 政府の借金(国債発行)

  2010年度(予測)歳入38兆円-歳出93兆円=-55兆円の借金となりこのほとんどが国債の発行となり日本政府は世界でも例のない債務残高(870兆円)削減策を早急に模索しないと日本に対して レッドカ-ドの宣告される日が近づいているのではと心配しています。日本にとっては、GDPを拡大し債務残高を増やさないことを具体的な政策行程で示して頂きたい。民主党が示した「新成長戦略」が日本経済のカンフル剤になれるかどうか今後検証していきたいと思います。